おしっこPT、ゆきこです、こんにちは☺️

PTとは、理学療法士(physical therapist)の略で、

病院なんかでは理学療法士のことをPT(ピーティー)って呼ぶんです⭐️

 

病院勤務時代、泌尿器科と産婦人科は私の担当でした。

なので、おしっこPTでした😂

 

泌尿器科と産婦人科のリハビリ???

あんまりイメージつかないですよね💦

そもそも理学療法士もここまで広く知れ渡ってきましたが、

理学療法士の仕事を知らないと言う方もまだまだ多いわけですし、

ましてや、そんなマニアックな分野のことなんてあまり知られていないわけで・・・

泌尿器科はもちろんおしっこに関係する分野なので、尿もれの方も尿が出なくなる方も、その他の病気や症状で手術される方もたくさん、色々いらっしゃいます。

産婦人科も、妊娠中の腰や膝などの痛み、長期入院で筋力が落ちて、歩けなくなってしまった状態、産後の尿もれなどの患者さんをリハビリしていました。

 

つまり。。。

尿もれの患者さんを多く診させていただいてきました❗️

なので、【尿もれ】に関することで、

お伝えできることはたくさんあると自負しております。

 

では早速、今日は尿もれのお話その①です。

以前、骨盤底のところで尿もれ(尿失禁)のお話をしたので、

その復習から行きたいと思います❗️

 

ブログを読んでくださった方、

尿もれの種類、いくつあったか覚えてますか☺️?

覚えてなくてもいいんですよ🙆‍♀️

今から初めて聞く方も含めて、説明していきます🌟

 

尿もれの種類は主に4つです。

※絵が下手というコメントは受け付けません・・・

 

▷腹圧性尿失禁

▷切迫性尿失禁

▷混合性尿失禁

▷溢流性尿失禁

です。

主に、と言ったのは、このほかにも尿失禁の種類があるからですが、(機能性尿失禁など)

今日はこの4つを説明していきます❗️

 

 

❶腹圧性尿失禁

一番多いのが、これでしょうか?

健康な女性の10〜46%に尿もれの症状があり、

腹圧性尿失禁の方が多いと報告されています。

 

腹圧性尿失禁はくしゃみや咳をしたときに、尿もれしてしまう症状です💦

赤ちゃんを抱っこしたとき、重い荷物を持ったとき、も同じですね。

これは【腹圧】と呼ばれるお腹の圧力が強くなって、骨盤底を外へ押し出す方向へ力が加わり、その力に筋肉が対抗できなくてもれてしまう状態です。

※腹圧の定義はいろいろ言われているようですが、息を止めて「んっっ」って力を入れると、

お腹の中から外に向けて圧がかかる状態が体感できると思うのですが、その状態です。

 

以前にもお話しましたが、体幹(胴体)は骨盤底筋、横隔膜、多裂筋、腹横筋の4つがバランス良く働いて安定しています。

中心という意味の「コア」なんて呼ばれたりもしますね!

コアマッスルというのはこの体幹筋のことを指しています👆

 

骨盤底筋がなんらかの理由で弱くなっている、もしくは緩んでいる、働きにくくなっていると、くしゃみや咳などの腹圧が高まる動作で尿がもれてしまいます⚠️

お腹の中から外へ押し出す力に、おしっこを止めておく筋力が勝てなくなっている状態です・・・

 

 

ちなみに男性にももちろん骨盤底筋はあって、男性も女性と同じく体幹筋が働いています。骨盤底筋イラスト/無料イラストなら「イラストAC」

 

 

❷切迫性尿失禁

産後のわたしの尿もれはこれでした❗️

もうどうにもこうにも急激に襲ってくる強烈な尿意に勝てない・・・

(この強烈な尿意のことを「尿意切迫感」と言います)

お股をおさえてトイレに駆け込んでも、その前にもれてしまう😭

ここでいう「強烈な尿意」とは、

あ、おしっこ行きたいな🌸

みたいな優しいものではなく、

「まじもれる💦今すぐもれる⚠️耐えられなーーーーーーい😱」

というレベルの尿意です。

 

切迫性尿失禁の症状としては、

洗い物をしようとして水の流れる音を聞いたり、

トイレを見ると反射的に、強烈な尿意に襲われます。

尿意に襲われただけで、もれなければ切迫性尿失禁ではありません。

そこでもれてしまうから切迫性尿失禁です。

トイレのドアノブに手をかけるともれてしまう💦

という症状もよく聞きます。

尿意切迫感や、尿意切迫感がきた時の尿もれは条件反射のような側面があります。

なので、

切迫性尿失禁は骨盤底筋を鍛えるだけでは解決しない場合もあります。

その場合は、尿意が襲ってきたら気を紛らわす練習をしたり、

尿を我慢する時間を少しずつ長くしていったり、

決まった時間にトイレに行かない、念の為の出かける前のトイレに行かない(ちゃんと尿意が起こってから)、などの行動療法を行なっていく必要性があるのです。

過活動膀胱の場合もありますので、

強烈な尿意で1日に何度も尿もれしていまい困っている、

という方は泌尿器科受診をおすすめします👩‍⚕️お薬で改善する場合もあります。

 

 

❸混合性尿失禁

腹圧性尿失禁+切迫性尿失禁のことを混合性尿失禁と言います。

40歳以上の健康な日本人女性の尿もれ症状がある方は、10〜46%で、

尿もれ罹患率(りかんりつ:かかっている確率)は43.9%という研究報告もあります⚠️

このうち、混合性尿失禁は約20%を占めていると言われており、

少なくないことがわかります。

咳やくしゃみでも尿がもれる、尿意切迫感(強烈な尿意)もあって尿がもれる、という方は混合性尿失禁に分類されます。

咳やくしゃみでも、尿意切迫感でも、どちらでももれてしまう・・・

やっかいな症状です💦

 

 

❹溢流性尿失禁

膀胱に満タンに尿が溜まって、あふれ出てきてしまう尿もれの種類を

溢流性(いつりゅうせい)尿失禁と言います。

こちらは男性の前立腺肥大症や、なんらかの原因(尿道が狭くなる、排尿反射が起こらないなど)で、膀胱から尿が排出できない状態になっていることで起こります。

膀胱に尿が満タンになっている状態が続くと、腎臓に負担がかかり過ぎてしまうこともあります。すぐに泌尿器科への受診をおすすめします👩‍⚕️

 

厚生労働省委託事業EBMに基づく尿失禁診療ガイドラインより↓

https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0015/G0000039/0011/0012

 

尿もれも状態を正しく把握するために、

【排尿日誌】というものを使用します✨

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🔼こちらは夜間頻尿ドットコムのサイトから無料でダウンロードできる資料に入っていたものです。

https://www.yakan-hinnyo.com/chart/chart03.php

 

排尿日誌は、

①何時に

②何mlの尿が出たのか

③漏れがあったのか

④尿意切迫感があったのか

を表に記入していきます。

この表を集計すると、

◯1日の尿量がどのくらいなのか、

◯1日の排尿回数が何回なのか(頻尿なのか、夜間頻尿なのか)

◯どんな種類の尿もれなのか(腹圧性尿失禁なのか、切迫性尿失禁なのか、はたまたその他なのか)

などの色々な情報がわかります。

 

これに加えて、

1日に摂った水分量とその種類(お茶、コーヒーとか)、

食事の内容や量なども記載すれば、

⬜︎摂取している水分量が適切なのか

⬜︎食事や飲み物の内容がおしっこに悪影響していないか

⬜︎生活習慣が乱れていないか

なども把握することができます。

 

100円ショップで、プラスチックの500mlの計量カップを買ってきて、

トイレ内にスタンバイ。

排尿のたびに計量カップで測って記入します。

測った尿は便器に捨てて、計量カップは周囲をトイレットペーパーなどで拭いて、また置いておきます。(気になる方は毎回洗ってもいいですが、私は面倒なので😂)

通常の尿であれば(膀胱炎や尿路感染症の状態でなければ)大腸菌などのばい菌は尿の中にいないので、洗面台で普通に洗って綺麗に流していただいて大丈夫です。

可能ならば、排尿日誌は3日分つけていただくのが理想です✨

1日分だけだと、たまたまその日暑かったから水分とっちゃった、とか、

計測あるからいい感じに食事もいつもと違うもので誤魔化した、

みたいなこともできちゃうからです😅

 

何度もやっていると、計量カップがなくても、

今のは300くらい出たな、

とか、

今は200くらいだったな、

みたいながだいたいわかるようになります😂笑

(だいぶ変態💦)

記録しなくても、なんとなく日中何回トイレに行ったな、

とか、

今日は水分取りすぎたから尿の回数多いな、

とかもわかってきます

(ほんとに変態😂)

 

はっきり言って、排尿日誌はちょっと、いや、だいぶ面倒です・・・💦

病院に入院中だったりすると看護師さんが手伝ってくれたりもしますが、

基本的には自分で行います。

けど、

尿もれは自分の排尿の状態を把握するところから❗️

何度も言っております、我が店、Total Care Salon COZYのコンセプト、

自分をよく知る、ですね☺️

 

尿もれはエクササイズで改善する場合も、

切迫性尿失禁のように行動療法が必要な場合も、

医師の診察や診断、治療が必要な場合も、

あります。

ちょっとでも、気になっているのであれば、

不快に思っているのであれば、

ぜひ相談してほしいです☺️

 

 

私は尿もれしたことないし〜☺️と思っているあなた❗️

尿もれは産後だけ、高齢者だけに起こる症状ではありません。

18歳以下の女性アスリートの尿もれ罹患率は27.6%との報告もあり、

18歳以下の若年層でも30%弱に尿もれがあることがわかっています⚠️

有病率が高い競技はトランポリン、縄跳び、サッカーであり、

ジャンプする競技に多いのが印象的です。

バレーボールでも一定数の尿もれ罹患率があったという報告もあります。

 

尿もれは若年層でも起こりうる症状で、

妊娠出産や加齢だけではなく、

生活習慣(食生活含む)、肥満、運動習慣、

さまざまな要因でそのリスクが高くなるのです。。。

今自分に関係ないから、無視して良いですよ🙆‍♀️

といってあげられません💦

今もれていないくても、今後の予防のために尿もれを理解しておく、

ということはとっても大事です✨

 

厚生労働省も、「健康寿命を延ばそう❗️」ということを積極的に行っています。

これからは、病気になってから、ではなく、

病気になる前の予防、が大切な時代です❗️

 

いつやるの?

今でしょ❗️

です❗️

 

若いからと、あなどるなかれ。

今から知識をつけておきましょう☺️

 

Total Care Salon COZYでは骨盤底のメニューをご用意しております✨

ちょっとでも気になる方はご相談ください🙇‍♀️

 

【本日のひとこと】

尿もれは自分ごと❗️

今から、自分を知ることから。

おしっこの悩みはおしっこPTのCOZYゆきこへ☺️🌸